最初からマッサージはしません

訪問マッサージですが、マッサージをしないこともあります。

私は、生きる希望を第一に考えています。

高齢になれば、どんなひとでも、体が動きにくくなります。

特に脳こうそくや心筋こうそくといった疾患になってしまったとき、

今後の不安で、不安になってしまうことが多々あります。

おうちにかえることができるのかな。

これからどんな生活が待っているのかな。

といったようにです。

病院でも、医療的ケアのほかに、理学療法士が、理学療法といって

日常の生活で暮らしやすいように、また、今残っている機能を使って

健やかに暮らせるように日々努力していただけるとおもいます。

しかし、病院にいられる期間は、数か月しかありません。

その後、施設に入所するか、それとも、おうちに帰って在宅で生活するか。

ということになります。

ご自宅で、生活される方が多いので、訪問でリハビリをおこなう訪問リハビリ

というものが出現しました。今から10年ぐらいまえからでしょうか。

訪問リハビリと訪問マッサージという業態が本格化してきたのも、このころから

です。

今は、介護ビジネスも盛んで、訪問リハビリと訪問マッサージの垣根がなくなり

つつあります。

私もこの仕事をしてきて、10年がたち、ふと思うことがあります。

それは、ただ単に、リハビリやマッサージを行っただけでは、

動くことはできても、持続することができないということです。

試行錯誤をして、あるひとつの方法にたどり着きました。

一番大切なのは、

患者様ご自身が生きる希望をもっているかどうか。ということなのです。

患者様が、何かやりたい。何かしたい。ということをすこしでも多く持ち、

それを実現させること。それが生きる希望につながります。

その生きる希望さえもてば、どんなにつらい訓練も乗り越えられるのです。

私がお手伝いできることは、患者様のやる気をみつけることなのです。           
契約させていただいても、初回から、すぐに施術ということはありません。

よく話、よく理解していただいたうえで、施術をはじめます。

最初の数回は、足や手をさするぐらいしかおこないません。

もちろん、納得していただければ、初回から施術は行いますが・・。

でも、やる気があるので、何らかの効果があります。

 だから、初回からマッサージやリハビリを行わないというわけです。